夢をかなえる・・・

夢をかなえる・・・

小林郁子(ANA女性初のパイロット)
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小林氏は「絶対にパイロットになる」という夢を11年掛かりで叶え、ANA初の女性パイロットになった人だ。
 氏がパイロットになろうと志したのは、OLをしていた24歳の時。必要な免許をそろえるために全部で1000万円以上の資金が必要だと知らされた。氏はその資金を自力で稼ぐために、幾つものアルバイトを掛け持ちし、休日も返上で労働。厳しい訓練や性別のハンディキャップ、たび重なる就職試験の失敗にもめげず、見事に夢を叶えたのは34歳の時。
 氏は夢を実現するために必要な条件として以下の2つを挙げている。

*いま何をしなければいけないかを自覚して行動に移せること
*決して諦めないこと
 
「大切なのは諦めないことですね。何をするにせよ、本人がもうダメだと思った時点で終わりなんです。」
氏のこの言葉はズッシリと重い。

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戦後、ガレキの中からはい上がってきた諸先輩方々。TVでアメリカのモダンな生活にあこがれただろう。当時の日本の現状とのかい離の中で、日本中が「アメリカ人みたいになりたい。」と夢見た。だからこそ、みんなが無我夢中で頑張ったんだろう。労働時間だの、休日だのと権利主張する人も少なかった。この貧しさから早く脱出したいとの意気込みがあったから、今、自分に出来ることをやり抜いてきたんだ。
昭和30年代に入り、冷蔵庫・洗濯機・テレビと少しずつかつて観たアメリカ人の生活が現実に手にはいるようになると、途端に権利を主張し始めた。悪いこととは思わないが、今日の文脈からすると、権利主張している人達は、「夢」を持っていないような気がする。
今日の主人公小林氏や、戦後の諸先輩方々をみると「夢」を明確に持っている人達は労働条件などどうでもよくて、今自分に出来ることを全力で取り組んでおられた。

今日の閉塞感漂う日本に於いて、大きな夢を持ち、将来に向けていろんなことにチャレンジしてほしい。今の会社、社会、政治などの不満を言ってるより、充実した日々が送れるはずだよ。

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