大きいもの、強いものが生き残るのではない。 変化に適応できるものだけが残る。

大きいもの、強いものが生き残るのではない。
変化に適応できるものだけが残る。
byダーウィン

 みなさん誰もが知っている名言。ところが知っていてもなかなか変化出来ないのが我々人間界のような気がしますね。日本における小売店のい変遷を見ると非常に分かり易い。
 *戦後は闇市から始まる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小規模店
 *昭和30年代、個人商店・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小規模店
 *昭和40年代、百貨店、デパート(三越、松坂屋など)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大規模店
 *昭和50年代、大型スーパー、食品スーパー(ダイエー、長崎屋など)・・・・・・・・・・・・大規模店・中規模店
 *平成元年~10年代、コンビニ出店ラッシュ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小規模店
 *平成20年代、戸建専門店化(ドラッグストア、ホームセンター、ブックセンター)・・・・・中規模店

 現在では、個人商店は非常に厳しい経営を強いられている。かといって大規模百貨店も厳しく、合併を余儀なくされている。かつて売上Ⅰ兆円を誇ったダイエーは既になく、家電量販店№1を誇るヤマダ電機も赤字転落。
 ドラッグストア、ホームセンター、コンビニなど専門に特化し、豊富なアイテムを揃えているところが現在は繁盛店になっている。
 もう一つの分かり易い例がある。フィルム業界だ。
 昭和40~50年代は「さくらカラー」と「フジフィルム」が存在し、圧倒的に前者が市場を独占していた。ところが、平成になるとデジカメの出現で一機に写真用フィルムの需要が減り「さくらカラー」が衰退しミノルタと合併を余儀なくされた。
 一方、事前に医療用フィルム開発に取り組んでいた「フジフィルム」は現在でもバンバンだ。かつて売上の柱だった写真用フィルムはフジ全体売上の1%にまでになり、医療用商品がそれに代わる柱になっている。
 このように、時代に沿って変化を遂げないと生き残れない時代。人間だって必要に応じて切替ねばんらない。「固定電話でいい」「そろばんでいい」なんて言ってられない。社会から必要とされる人間を追及しないと、知らないうちに誰からも見向きもされなくなってしまうよ。

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